・グレイトバトルスペシャル 〜11〜 バトルコマンダー後編 「活路」

 

同盟軍は地下世界に侵入した。そこにはなぜか町や倉庫などがたくさんあった。

F91「敵がなんだってあんなところに基地を作ったんだ?」

エルガイムmk-II「きっと俺たちがここまで攻めて来ると思わなかったんだろう。
         とにかく早く占領してあいつらを倒してしまおうぜ。」

エミィ「・・・」

ここには溶岩のダムがある。それを決壊させれば当然低地の町に溶岩が流れるはず。

エミィ「私には不安要素があります。ミサイルを借りてもいいかしら?」

マジンガー「何に使うんだ?」

 

エミィ「私はロアの考えがわかるのです。おそらくダム決壊の作戦をするに違いありません」

マジンガー「どうしてそんなことがわかるんだ?」

エミィ「・・・彼は状況を最大限に活かす人です・・・町ひとつ失ってでも平然と行うでしょうね」

マジンガー「わかった、お供しよう」

こうしてエミィとマジンガーはダム決壊阻止のため動き始めた。

同盟軍は北にあるキールを制圧し、もっとも低地にある町ギガへ進軍する手はずになっていた。

マジンガー「なあ、エミィよ」

エミィ「なんですか?」

マジンガー「私は太古の昔に同盟の誓いの言葉を聞いた気がするのだ、何か知らないか?」

エミィ「・・・太古の昔、影の民がリバースを封印するときチーフマジンガーも参加しておりました。
     昔はゴッドマジンガーという名でしたが、彼はリバース封印するときに魔力を失ってしまいました。
     影の民で魔力を失った者達はゴッドマジンガーとともに地上へ行き、魔神族を作りました。
     そして、幼いあなたもそこにいたのです、マジンガー」

マジンガー「・・・そうだったのか・・・」

エミィ「私もそのときは幼く力もありませんでしたが、記憶だけははっきりあります」

 

物思いにふけりながら進軍しているとダムが見えた。

 

エミィ「ミサイル準備!目標確認座標438 791!」

マジンガー「了解!ゴッドトマホーク撃てええええええ!」

ミサイルはダムの右手にある山に命中した。

落石が発生し、潜んでいた敵が思わず出てきた。

エミィ「やっぱりいたわね!リバース!今確認できたわ!」

マジンガー「ほんとにいやがったな!よし、エルガイムmk-IIがあの山の真下にいる!
       挟撃するぞ!」

ミサイルの後でさらにエルガイムmk-II軍とマジンガー軍に挟撃されたダム破壊部隊を全滅するしかなかった。

 

敵から通信が入る。

 

ロア「見事だ。ダムの破壊をやめさせるとは!エミィめ!いい仲間を集めたな!
    だが、こっちには奥の手がある!」

 

すると、山の中から逃げたはずのヤヌス公爵が出てきた。

 

ヤヌス公爵「ここに来るのがずいぶん遅かったねー。あたしは待ちくたびれたよ。」

マジンガー「ヤヌスッ!貴様っ こんなところで何をしている!馬鹿なまねはよせっ!」

ヤヌス公爵「アハハハッ!馬鹿はそっちの方だよ!あんたらリバースを相手に勝てると思っているのかい
       とにかくあんたらを倒せば魔神族の領土はあたしのものなる約束なんだよ!
       さあ族長のチーフマジンガーのように男らしく死んでもらおうじゃないか!」

 

そういってヤヌス公爵は時限爆弾をダムに放り投げた。

 

マジンガー「貴様って奴はっ!なんて卑怯な奴だ!!」

ヤヌス公爵「何を甘いことを言っているんだい!卑怯もらっきょうも勝てばいいのさ、勝てば!」

 

エミィの苦労の甲斐もなくダムは破壊されてしまった。

 

F91「くそ、みんな避難するんだ!」

マジンガー「おまえだけは許さん!ヤヌス!」

 

マジンガーがロケットパンチを放つ。しかし、射程外で当たらない。

 

ヤヌス公爵「はははそんなへぼい攻撃届きもしないさ」

エルガイムmk-II「マジンガー!くそ!援護する!」

 

エルガイムmk-IIがバスターランチャーを構える。

 

エルガイムmk-II「くらえ!」

 

バスターランチャーはロケットパンチの後部に直撃し、ロケットパンチが勢いよく加速した。

 

ヤヌス公爵「な!なに!」

 

マジンガーのロケットパンチは見事にヤヌスを貫いた。

 

ヤヌス公爵「く、あたし・・・こんなところに死ぬのかい・・・はははは」

 

ヤヌスが溶岩の中に落ちていった。

同盟軍はこれに勢いづいて溶岩が流れ込む間になんとか低地を脱出した。

ロアも予想外の進軍速度が予測できなかったのか、あっさり後退することを決めた。

 

ロア「さすがに強いな。だが、今度会うときはこうはいかんぞ!エミィ!
    おまえと戦うのを楽しみにしているよ」

エミィ「・・・・・」

F91「あいつを知っているのか?」

エミィ「ええ、昔から。それよりリバースの動きが気になるわ。
     もしかするとリバースが地上に進撃を開始するかも」

 

 

同盟軍は地上に出て、リバース軍を追撃した。

リバースの目的は機動族領地!しかし、カディス砂漠でロア軍と再びぶつかる!

 

 

ロア「ふっふっふ 今度は前回のような訳にはいかない。
    君たちにはここで全滅してもらう!どうしてもここを通りたいのなら、
    私を倒さなくては進むことはできんぞ!」

同盟軍とリバースの戦いが始まった。

 

 

砂漠の中でついに最後の兄妹対決!

果たしてこの戦いの運命は如何に?

次回 ザ・グレイトバトルスペシャル 〜12〜 バトルコマンダー後編 「兄妹」