ザ・グレイトバトルスペシャル 〜13〜 バトルコマンダー後編 「虚栄」
機動族の首都にたどり着いた同盟軍はクリスタルドラグーンのあまりの大きさに驚きを隠せなかった。
クリスタルドラグーン「おまえらがあのロアを倒したという同盟軍か。ふん!今まで憎み合い傷つけ合った貴様達が
これからどのような世界を共同で作りあえるというのだ?
さあ互いに剣を取れっ!今この場で最強の種族を決めてはどうだ?
リバースは勝った者に協力することを約束しよう!」
一瞬危険な空気が同盟軍を包んだ
エミィ「みんな騙されないでっ!クリスタルドラグーンは体は大きいけど体力は少ないわ!
他の兵士は相手にしないでクリスタルドラグーンのみに火力を集中させるのよ!」
機動族の首都を目の前に巨大な水晶龍に圧倒されながらも同盟軍は進軍を開始した。
F91「エミィ、あいつに弱点はないのか?」
エミィ「・・・ひとつあります・・・しかし、そのためには多少危険が伴うでしょう・・・」
マジンガー「それでもかまわん。どっちにしろあいつを倒さなければ同じことだ」
エミィ「いいでしょう。古文書によると龍はたいてい眉間に弱点があるそうです。
このクリスタルドラグーン伝説の勇者らに眉間を攻撃され倒されたそうです・・・」
F91「なるほど!だとしたら正面から撃つしかないな」
エミィ「待ってください!やつは超音波攻撃をしてきます。音攻撃は範囲も広く防ぎようがないです」
エルガイムmk-II「砂漠のときみたいに今度は爆音でかき消せないか?」
エミィ「さすがに完全とまでは行きませんが、少しは効果あるでしょうね 私にいい考えがあります」
F91[よし、ミサイルの用意だ!急げ!」
同盟軍はミサイル部隊とミサイル防衛部隊、さらにクリスタルドラグーンを挟撃する部隊を結成した。
みなが進軍する中、エミィはまだ兄を刺した感触が手に残っていた。
エミィ「兄さん・・・・・・」
ロアから託されたハインドスレイヤー。代々影の一族の秘宝として受け継がれ、
これを持つ者は影の一族の族長としての責任を負うことになるという剣であった。
ロア(エミィ、おまえにこの剣を渡しておく?)
エミィ(どうして?兄さん。これものすごく大切な剣でしょう?なんで?)
ロア(おまえも影の一族の族長の妹としてこれから軍才や治安、政治あらゆることで力を発揮しなければならない)
エミィ(うん・・・)
ロア(この剣を持つ者は自分の信念を確固として持たなければ。そうでなければ剣の真の力は発揮されないだろう)
エミィ(わかったわ。私も兄さんみたいに強くなる!)
ロア(それでこそ我が妹だ!)
同盟軍はクリスタルドラグーンが見える位置まで進軍してきた。
周りには手下が取り囲んで、クリスタルドラグーンを守っている。
エミィ「見なさい!あいつは他の誰かに守られていないと何もできない虚栄心の塊なんです!」
クリスタルドラグーン「なにをーーー!こいつ!」
クリスタルドラグーンは吠えた。超音波がこだまする。
同盟軍は思わず退いた。
F91「っぐ!」
マジンガー「これだけ距離があるのに!この威力だと!?」
エミィ「みなさん、耳をふさいで!一気に行かないと効果がないわ!」
エルガイムmk-II「よし、地雷をセットした!あそこにミサイルをぶち込め!」
F91「わかった!目標確認座標489 596!撃てえええええ!」
同盟軍はミサイルをエルガイムmk-IIらが埋めた地雷に撃ち込んだ。
地雷とミサイルは大きな音を立てて爆発した。
クリスタルドラグーン「ば、ばかな!我が超音波をかき消しただと!」
その刹那、空セットを装備した別動部隊がクリスタルドラグーンの背後から攻めてたてた。
リバース軍「くそ!クリスタルドラグーン様を守るんだ!」
その間、本部隊がクリスタルドラグーンに迫る。
F91「いけ、メガヴェスバー!」
F91のヴェスバーがクリスタルドラグーンの眉間を捉えた。
クリスタルドラグーンの巨体が倒れる。
クリスタルドラグーン「これで勝ったと思うなよ!すでにデブデダビデがおまえらを倒すために進行を開始した。
もう奴の動きは止めることは誰にもできん。
おまえらの武器ではほとんどダメージを与えることはできないのだからな。
例えそれがエミィのハインドスレイヤーであっても!ウグッ!」
クリスタルドラグーンとその手下達は全滅した。同盟軍が勝利したのである。
F91「デブデダビデ 一体どんな奴なんだ」
残る四天王はあと2人。果たしてデブデダビデを倒すことができるだろうか!
次回 ザ・グレイトバトルスペシャル 〜14〜 バトルコマンダー後編 「光明」