ザ・グレイトバトルスペシャル 〜14〜 バトルコマンダー後編 「光明」
同盟軍はデブデダビデの進行を阻止するため地下に潜った。
同盟軍は二手に別れ、一方はデブデダビデの妨害と攻撃。
さらにもう一方は基地の絶対防衛戦と攻撃部隊の援護をすることになった。
エミィ「なんとしてもデブデダビデが橋を渡る前に少しでも多くのダメージを与えなければ、
私たちに勝ち目はない。地雷や時限爆弾などをできる限り仕掛けておく必要があるでしょうね。
けど、自分の仕掛けた地雷にひっかからないように注意してください。」
同盟軍は急いでデブデダビデが渡るであろう橋へ向かった。
すると、遠くから地響きがこだましてきた。
F91「こ、これは一体!」
エミィ「あいつが迫ってきてるんです!急がないと!」
橋を渡る先に地雷を設置して、同盟軍らは急いで後退し始めた。
すると、遠くから青い巨体が迫ってきたのが見えた。
デブデダビデ「ふはははっ!愚か者どもめっ!貴様らの武器などこの俺様に通用すると思っているのかっ!
一人残らずひねりつぶしてくれるわっ!」
エルガイムmk-II「うお!なんてでかさだ!下がれ!下がれ!」
同盟軍は橋の手前まで後退した。
デブデダビデはたくさんの地雷を踏み、爆発音がこだまする。
マジンガー「やったか!」
煙が立ちこめる。しかし、デブデダビデは健在だった。
デブデダビデ「ふふふ、いい攻撃ではあったが今一歩だったな!」
エルガイムmk-II「くそ!もう地雷がないぞ!このままでは!」
同盟軍が攻撃される。あまりの火力と装甲の堅さは同盟軍を絶望させるには十分であった。
F91「くそ!このままではみんな犬死にだ!」
エミィは自分の策が通用しないことで動揺した。
エミィ(どうしよう!どうすれば!?)
このときロアとの稽古の思い出が蘇る。
エミィ(きゃあ!)
ロア(どうした!!そんなもんではないはずだ!おまえはもっと強くなれる!)
エミィ(でも、ロア兄さん!もう限界よ!私これ以上できないわ・・・うっうっ)
ロア(甘ったれるのもいい加減にしろ!できないと思うからできないんだ!)
エミィ(そ、そんな・・・)
ロア(いいか、この世は理不尽なことばかりだ。だから、自分ができると思ってもできないこともある)
エミィ(・・・)
ロア(エミィ!力がないなら力があるフリをしろ!勇気が出ないなら勇気を出すフリをするんだ!
そうすれば、自ずと力と勇気が湧いてくる!自分を卑下するな!卑下はそれだけ自分の価値を落とすことになるんだ!
自分の中から「もうダメだ!」を追い出せ!それを乗り越えなければ成長はありえない!
すべての絶望を追い出すんだ!!!!断じて勝ち進むために!!!)
エミィ「・・・そうよ!私は絶対にあきらめない!ダメだとわかったとしても!!!!」
エミィの絶望を打ち破りひとつの光を見いだした。
エミィ「皆さん!橋を攻撃してください!」
F91「そうか!その手があった!!」
マジンガー「よし!みんな!橋を撃て!撃って撃って撃ちまくれ!」
デブデダビデに向かってた攻撃が一気に橋に集まる。
デブデダビデは橋のど真ん中にさしかかろうとしていたが、橋が壊され溶岩の川に落ちた。
デブデダビデ「うおおっ!溶岩の中に落ちるとはっ!おのれーっ!
だがこれぐらいでやられる俺様ではないぞ!」
エミィ「次、冷却装備を持った人!デブデダビデにそれを使ってください!」
冷却攻撃を浴びたデブデダビデは周りの溶岩が固まってしまいまったく身動き取れなくなった。
エミィ「今です!皆さん!頭部を一点攻撃してください!!」
エルガイムmk-II「よし!!弾薬を使い尽くしてもかまわん!撃てるだけ撃つんだ!!!」
装甲が硬いデブデダビデとはいえ一点攻撃にはダメージを喰らわざるを得なかった。
エルガイムmk-II「喰らえ!全出力かけたバスターランチャーだ!いけええええええ!」
デブデダビデ「くっ!後一歩のところで!グワッ!」
デブデダビデが炎上する。
同盟軍は勝ったのだ!
エルガイムmk-II「お、俺たち・・・勝ったのか?いや、勝ったんだ!」
F91「エミィ・・・おまえの機転がなければ、俺らは死んでいたかもしれん。礼を言う。」
エミィ「いえ、これは皆さんの力が合わさったから勝てた戦いです・・・私は何も攻撃していません」
マジンガー「エミィよ、こういうときは素直に喜ぶもんだぞ?」
エミィ「そうね・・・くすくす」
エルガイムmk-II「ふ、だいぶ落ち着いたみたいだな」
エミィ(兄さん、私は絶対にダーグブルを倒し、仇を取ってみせます・・・)
いよいろ四天王の最後のスカルナイト(現スカルファイター)との決戦である。
スカルファイターはリバース最終防衛戦にて待ち受ける!
次回 ザ・グレイトバトルスペシャル 〜15〜 バトルコマンダー後編 「難関」