ザ・グレイトバトルスペシャル 〜15〜 バトルコマンダー後編 「難関」

 

 

スカルファイターは万全の体制で敵を迎撃準備していた。

基地前にうかつに攻撃できない原子力要塞を設けて、敵を動けなくするようにしておき、

さらに地下という空を飛べない環境の中、濃硫酸の川が遮っており、マスドライバーという強力な砲台を3つ揃えている。

まさしく、同盟軍、最大の難関と呼べる難攻不落の陣地となっていたのである。

 

F91「あの原子力要塞がある限りここに釘付けだ。
     しかもマスドライバーのおかげで敵の基地まで進むこともできないなんて一体どうすりゃいいんだ。」

エミィ「提案があります。私たちの基地の北にある建物は大昔の戦争で
     何かの超兵器をコントロールするために作られた装置を発掘するために建てられたものらしいです。
     その超兵器はすさまじい破壊力をもっているらしい。
     しかし、結局発掘したものの使えないまま放置されたらしいのです。
     果たして私たちに使えるかどうかわかりませんがそこに行ってみる価値はあるかもしれません。」

F91らは北にある町ウーゾに向かった。マジンガー部隊は防衛をし、エルガイムmk-II部隊はGHQ制圧するために東へ向かった。

 

F91はウーゾに向かう途中なんとぼろぼろになったスカルジオングが立っていたのである。

 

F91「スカルジオング!貴様!こんなところでなにをしてる!」

スカルジオング「お、おまえ達まだ生きていたのか!どうやらリバースをここまで追いつめたようだな。
         我々が必死で戦っても倒せなかったのに。くっ!太古の超兵器を探し求めてここまで来たが、
         目の前にしてこの様だ!あれさえあれば私が!このスカルジオングが!
         3種族を統一してそのリーダーになれたのに!
        
         ・・・おまえ達を見てわかったよ。協力し合うというのはいい物だな・・・
         いろんな事ができるようになる・・・」

F91「・・・」

スカルジオング「これを使え!このカードがあればあの太古の超兵器コロニーレーザーが使える。
         リバースの奴らも探していたが諦めていたようだ。
         ただし2回しか発射できんぞ!3回目は2000時間後になってしまう。
         これでマスドライバーを2カ所破壊可能になる。

        よく考えて使うんだな・・・ウグッ!」

F91「スカルジオング!!・・・戦争でもっとも苦しんだのはこいつかもしれん・・・手厚く葬ろう・・・」

 

一方、マジンガー部隊は原子力要塞から出てくる敵を迎撃していったが基地を攻撃できない苛立ちが空気を支配し始めた。

 

マジンガー「くそ!制圧さえすれば敵を抑えられるのに!」

エミィ「仕方ないわ。F91とエルガイムmk-IIを信じましょう」

 

すると、敵側から声がかかってきた。

スカルファイター「ははは、諸君ここまでご苦労だったな!我が名はスカルナイト!いやまだスカルファイターだが・・・
          ともかくこの場から一歩たりとも神殿へ近づけさせぬ!」

マジンガー「くそ!どうすればいいんだ!」

エミィ「あせらないで!塹壕を掘って防衛に徹するのよ。私たちは待つことしかできないわ!」

 

そのころエルガイムmk-II部隊はマスドライバーの前で立ち往生していた。

 

エルガイムmk-II「ハピタを占領したのはいいがどうすれば・・・」

 

すると真上から巨大な光が降り注いだ。

 

エルガイムmk-II「危ない!伏せろ!」

 

次の瞬間マスドライバーが破壊されていた。

 

エルガイムmk-II「F91か!よくやった!あいつめ!」

 

エルガイムmk-II部隊は確実に前進していった。

 

エミィ「みんなからから電報だわ!マスドライバーを破壊し、進軍できるとのことです!」

マジンガー「よし!この戦いいけるぞ!」

 

同盟軍は今までの戦いにおいて成長がすさまじかった。リバースもこれほどの成長は予想できなかった。

もはや難関を難関とも感じさせぬ勢いがあり、リバース軍を大いに震え上がらせた。

 

リバース軍「だめだ!逃げろ〜!」

 

同盟軍の勢いに圧倒的有利な条件で戦うリバース軍から思わず逃亡者が続出した。

 

スカルファイター「ええい!おまえら戦え!戦うんだ!くそ!」

マジンガー「おまえの終わりだ!スカルファイター!!」

スカルファイター「小癪な!喰らえ!ドクロファンネル!」

マジンガーにドクロファンネルがあたるが微動だにしない。

 

マジンガー「ふん!おまえの攻撃なぞ我々が失った同胞の悲しみに比べれば屁でもないわ!!」

スカルファイター「こいつら!くそ!なんてやつらだ!」

マジンガー「くらえ!ロケットパンチ!!」

 

マジンガーの腕はスカルファイターの顔面に命中し、顔が吹っ飛んで転がっていった。

 

スカルファイター「うおおおおおお!まわるーーーー!誰か止めろーーーーーーーー!」

 

勢いおく飛んだ顔は濃硫酸の沼につっこんでいった。

 

こうして同盟軍は四天王の最後スカルナイト(現スカルファイター)を打ち破り、

ついに最後の神殿にたどり着いた。果たして同盟軍はダグブールを倒すことができるのか?

次回 ザ・グレイトバトルスペシャル 〜16〜 バトルコマンダー後編 「再会」