ザ・グレイトバトルスペシャル 〜16〜 バトルコマンダー後編 「再会」

 

ダグブールの神殿は今までの戦とは違い、沈黙が支配していた。

奥の方にはダグブールと8人の兵士が待ちかまえている。

 

F91「いよいよ最後の戦いだ!使える武器はすべて使え!もう2度と使うことのないようにな!!」

 

同盟軍はありったけの兵器と弾薬を背負って、戦場に赴いた。

 

ダーグブル「ふふふ、ついに来たか!はははエミィの顔を見るのが楽しみだ!」

 

目の前でリバース兵が倒れていく中、ダーグブルはなぜか笑いを止めることができなかった。

そして、とうとう神殿の奥まで進軍した同盟軍はダーグブルと対面したのである。

 

エミィ「ダーグブル!!!」

F91[こいつがすべての元凶!」

エルガイムmk-II「く、なんて巨体だ!」

マジンガー「しかし、こいつを倒せばすべて終わるんだ!」

ダーグブル「ははは簡単に言ってくれるわ!我が力存分に味わうがよい!」

 

ダーグブルはマントで防衛し、同盟軍は一斉に攻撃をし始めた。

しかし、ダーグブルに変化はない。

 

F91「くそ!なんて化物だ!」

エルガイムmk-II「攻撃が弾かれているのか!?」

マジンガー「今まで会った敵よりはるかに強いぞ!気をつけろ!」

エミィ「っく!ダーグブル!」

ダーグブル(エミィよ!おまえが悪いのだぞ!我が想いを無視しその目線はいつもロアだった!
       だったら、その目線を我に釘つけてみせよう!)

 

ダーグブルはマントを取り外した。

 

エミィ「!!!!!」

 

同盟軍に衝撃が走る。

 

ダーグブル「フハハハハハ。無駄な事だ!私には傷ひとつつけることはできんぞ!!
       今度は私が攻撃する番だな!もっとも攻撃するのはロアの方だがね!」

 

なんとダーグブルのマントの中にロアがいた。

 

F91「げっ!あれはっロアじゃないか!ダーグブルの奴 ロアの死体に取り憑いていやがったのか!」

エミィ「兄さんっ!」

 

ダーグブルから巨大なレーザーが発射される。

 

部下「報告します!ただいまの攻撃で我が軍の基地はほぼ全滅です!!」

エルガイムmk-II「っ!!!!!」

ダーグブル「どうだ!貴様らには不可能なのだ!我々を封ずることなど!
       影の民一番の戦士ロアでさえ今こうして私の中にある!
       それにしても良い体だな!さすが最強の戦士と謳われたことはある。」

エミィ「なぜそれほどの兄さんがおまえのような邪悪な者の手下になったの!?」

ダーグブル「フム兄は語らなかったか。よかろう教えてやる!

      その昔私が貴様ら一族を襲ったとき戦士ロアはまだ幼いおまえを抱いて私と戦ったのだ。
       おまえを抱えた左腕をふさがれてもなお良い剣の使い手だったな!

      しかし私には適わぬ!絶対にな!兄は跪き泣いて嘆願したのだ!妹だけは見逃してくれとな!
       その代わりにおまえの兄は私の者になったのだ!いや、うまかったぞ!

      恐怖と諦め、私に対する憎悪とおまえに注がれた兄妹愛!
       あれほどまでに珍妙な感情の味は格別だ!二度と忘れられん!

      そこでもう一度味合わせてもらうことにしたよ!
       この兄の体もそのために使わせてもらっている!

      さあどうだエミィ・・・実の兄の体でそのハインドスレイヤーの切れ味を試してみては?」

エミィ「・・・私できません!もうこれ以上兄を苦しめたくない!!」

ダーグブル(はははは!見ろ!これだ!ロアをこえ、エミィをも従わせた!これこそ我が求めていた事だ!ははははは!)

マジンガー「くそ!これじゃまたエミィを苦しめてしまう!どうすれば!」

ダーグブル「では同盟軍に最後のとどめを刺すとするか!?」

 

果たしてどうなる最終決戦!?同盟軍の運命は!?

次回 ザ・グレイトバトルスペシャル 〜17〜 バトルコマンダー後編 「血涙」