ザ・グレイトバトルスペシャル 〜17〜 バトルコマンダー後編 「血涙」

 

ダーグブルの笑い声が神殿内にこだまする。

すると、ダーグブルの体が震えてきたのである。

 

ダーグブル「グッグエ!?かっ体か!?」

 

ダーグブルの震えが激しくなる。

 

ダーグブル「そっそうか!貴様だなロア!!?」

ロア「エミィ 妹よよくここまで戦ってきたな、今ままでのことは許してほしい。
    最後の頼みだ!エミィ!私もろともダグブールに集中砲火を浴びせろ!
    ダグブールの体が今私と共にある。私の体と道連れにあの世に送ってやる!

   さあハインドスレイヤーはもはやいらぬ。おまえ達すべての力を私にぶつけるんだ!
    何もしてやれなかったがこの愚かな兄を許してくれ。」

 

同盟軍達は全員思わず男泣きをした。

 

F91「うう、なんという慈悲!なんという兄妹愛だ!これが我々を導いた力か!」

マジンガー「すべてはエミィを守るためあえて憎まれ役を続け、エミィを敵の立場から導いのか・・・」

エルガイムmk-II「しかも、その肉体は死してもなお魂が衰えないとは!」

 

エミィがそんな中、涙をふいて最後の指令を出した。

 

エミィ「兄の言いたいことはわかっているつもりです。みなさんダグブールに一斉射撃してください!」

F91「わかった!我々の3種族の誇りと未来に賭けて!弾の続く限り・・・・!」

 

同盟軍が一斉にダーグブルへ砲身を構える!

 

ダーグブル「おのれ!ロアの奴め!最初からこのつもりだったのだな!」
       エミィにもわざと負けて!!」

ロア「おれは影の民のおまえの性格を忘れたとでも思ったか!!俺の死体におまえが必ず取り憑くと確信していたのだ!
    狡猾なおまえは私への粘着心がすさまじかったからな!それを見抜けぬ俺ではない!愚か者め!
    貴様に魂まで売り渡すと思っていたのか!!さあ!一緒に地獄に堕ちろっ!!」

ダーグブル「きっ、貴様らごときに負けてたまるかーっ!」

 

F91「行け!メガヴェスバー」

エルガイムmk-II「喰らえ!バスターランチャー!!」

マジンガー「必殺!ブレストファイヤー!!!」

 

若き指揮官達の攻撃は同じ所に同じタイミングで命中した!!

そのときダーグブルの上から黒い影みたいのが立ち去っていった。

 

ダーグブル「ぐうえええええええええええええええ!!・・・そんな・・・ダーク・・ブレ・・・様・・・」

 

ダーグブルは骨となってしまい、そこにはロアの体が残った。

 

ロア「もっと早くこうなっていればよかったのだ・・・・妹よ・・・元気で・・・あとは・・・頼んだぞ・・・」

 

同盟軍が雄叫びを上げた。

 

F91[俺たちは勝ったのか!ここまであまりにも大きな犠牲だった・・・
     でもこの世界の平和はこれで守られる!さあ地上へ戻ろう!!」

エミィ「さようなら!兄さん!」

 

長き戦いは終わりを告げた。しかし、最後ダーグブルの背中から飛び出た影はなんだったのか

次回 ザ・グレイトバトルスペシャル 〜18〜 バトルコマンダー後編 「真相」