彼女はどうしようもない自責の念と一人戦っていたのである。

 

ロアはすべてを見据えていた。

エミィの成長、3種族の同盟、妹に殺される運命、ダーグブルの取り憑き・・・

確かに戦いはロアの思惑通り、同盟軍の勝利で幕を納めた。

エミィはロアに裏切りの奥に封じられていた記憶を取り戻しつつあった。

 

ロア「頼む!ダーグブル!俺は!俺はどうなってもいい!ただ、エミィだけは!エミィだけは!」

ダーグブル「くはははは!ロア様が私に跪くなぞ思ってみなかったわ!」

ダークブレイン(殺せ!殺すんだ!)

ダーグブル「殺す?なにを言っている?・・・こいつを私を部下にして働いてもらうんだよ!
       ははは、これはこれは楽しみだ!」

ダークブレイン(ふ、まあいい・・・おまえがそこまで言うならな・・・)

エミィ「お兄ちゃん、なんで戦いやめちゃうの!」

ロア「いいか目をつぶっていろ・・・」

 

ロアはエミィの頭の前に手をかざした。エミィは倒れる。

 

そして、気が付いたらロアはエミィの敵となっていた・・・。

私が足手まといになったからだわ・・・

エミィは勝利をしたあとの胸に飛来する悲しさをずっとこらえていた。

 

???「やっぱりそんなんだと思ったぞ」

エミィ「誰!?」

 

エミィが悲しみに暮れる中、ついにバトルコマンダーは真の最後を迎える!

次回 ザ・グレイトバトルスペシャル 〜19〜 バトルコマンダー最終回 「旅立ち」