ザ・グレイトバトルスペシャル 〜19〜 バトルコマンダー最終回 「旅立ち」
エミィが悲しみに明け暮れる中、そこにいたのはF91、エルガイムmk-II、そしてマジンガーだった。
エミィ「あら、再会するにはまだ早すぎるんじゃないかしら?」
エミィが毅然と振る舞う中、マジンガーがエミィに書物を投げる。
エミィはその書物の概論を見て衝撃をうけた。
「ガチャポンカプセル伝説」
『古来より真球は魂を宿すといわれていた。事実、真球に魂が宿った例が存在する。
古代、人々は不老不死の命を得ようとし、魂をその真球の中に埋めようと考えた。
その中で生まれたのが「ガチャポンカプセル」である。
その真球は球の中に命を吹き込み、二つに割れると新しい息吹が誕生するいわば「卵」として作られた。
過去、伝説のガチャポンカプセルの作成は4つ成功している。そのガチャポンカプセルを4つ集めれば、
どんな願いでも叶えられるくらいの力を秘めている。ましてや、死者を生き返らせることでさえ・・・』
F91「どうだ?エミィ、おまえの兄さんを生き返らせたくはないか?」
エミィ「え・・・」
エルガイムmk-II「これは俺らの勝手な願いだ、断じておまえのためだけではない」
マジンガー「死者を生き返らせるのはタブーだとは知っている。
しかし、俺らの中にあるこのむずかゆさを取り除くにはそれしかないと思っているんだ」
エミィ「・・・」
F91「おまえがはい言うまで俺は動かんぞ!俺はロアにお礼も何も言ってないんだからな!」
エルガイムmk-II「そうだ。これは三種族の最高評議会の決定なんだ。全員一致で可決したのさ」
マジンガー「もはや、俺らを止めることはできんぞ?さあ、エミィ!」
エミィ「・・・わかりました!私なんとかしてみせます!」
F91「よし、三種族は喜んでおまえに協力するぞ!」
こうして、伝説のガチャポンカプセルの捜索部隊を結成した。
何でもそのガチャポンカプセルはコンパチワールドという全時空の中心にあるという。
つまり、このゼロ時空を飛び出し、果てしない宇宙を航海することになる。
三種族は今まで軍事でしか使わなかった科学力を初めて平和利用するために使った。
プラネットボンバー、グワジン、ミレニアムアタッカー・・・
あらゆる軍事兵器の科学が渡航用宇宙船につぎ込まれた。
そして、大型戦艦「フェノッサ」小型探査船「ブピルス」が完成した。
乗り込むはF91、マジンガー、エミィらの機動族魔神族混成部隊である。
エルガイムmk-IIら日出族と一部の機動族魔神族は留守を任せられた。
F91「よし、フェノッサ発進準備!」
マジンガー「推力上昇確認!」
エミィ「よしいけるわ!」
エルガイムmk-II「気をつけていってこい!待ってるからな!」
エミィ「ゼロ時空・・・確かに何もないと言われ嘆く場所・・・でも、今はそうは思わない!
ゼロとは始まりのこと!つまり、私の旅はここから始まるんだわ!」
F91「ふ!そうだな!」
マジンガー「みんな留守は任せたぞ!」
フェノッサはエミィ達やロアの遺体を乗せ中央大陸を飛び立った。
未知なる世界、コンパチワールドを求めて・・・
バトルコマンダー編 完