ザ・グレイトバトルスペシャル 〜7〜 バトルコマンダー前編 「激動」

 

 

F91軍が魔神族を攻める中、エルガイムmk-II軍はチーフマジンガーのところにいた。

 

チーフマジンガー「そうか・・・我が魔神族はあなた達を歓迎しよう」
エルガイムmk-II「かたじけない・・・」

 

勢いある機動族を止めるにはもはや魔神族は日出族と手を取るしかなかった。

 

チーフマジンガーは戦いを終結させたかったが、どうしても迎撃をせざるをえない状況であった。

魔神族はエルガイムmk-IIらを迎える代わりに武器の技術提供を受け、武器のレベルを大幅にあげたのであった。

また、F91軍はヤヌス公爵軍と交戦していた。しかし、戦場とは別のところから事態は急変する。

 

 

同じ時、チーフガンダムいる機動族本体では・・・

 

チーフガンダム「ぐわああああああ!」
部下「チーフガンダム様!!」
メイスケンプファー「くそ!F91め!よくも!!」

 

そこには血で真っ赤に染まったメイスケンプファーがいた。
そして、右手に真っ赤な大刀を持ち、目の前にチーフガンダムが倒れていた。

 

部下「メイスケンプファー!!貴様よくも!」
メイスケンプファー「違う!俺ではない!!」
部下「ぎゃああああああ」

 

部下が突然斬られたように死んでしまった。それに恐怖したもう一人の部下が通信を行う。

 

部下2「なんてことだ!緊急事態!緊急事態!」

 

違う部下が通信で連絡を呼び寄せる。

 

メイスケンプファー「くそ!」

 

メイスケンプファーは逃げ出した。

 

スカルジオング(ふふふ、せいぜい利用させてもらうぞ))
斬られたように死んだ部下はスカルジオング軍所属のものであった。

 

 

戦場ではエルガイムmk-IIらは機動族の迎撃準備をするため外に出ていた。

 

チーフマジンガー「ふー、あと機動族さえなんとかなればいいのだが・・・」
エミィ「お疲れみたいですね」

 

エミィが現れる。

 

チーフマジンガー「お主か・・・」
エミィ「チーフマジンガー・・・あなたはこの愚かな戦いを止める気はないんですか?」

 

チーフマジンガー「・・・お嬢ちゃん、男にはダメだとわかっててもやらなければならんことがあるのだ。
          たとえ、おまえの兄・・・いや、リバースが暗躍しているとわかっててもな」
エミィ「なぜですか!?私にはわかりません!」
チーフマジンガー「憎しみを洗い流す方法は対話するしかない。ただ、歴史ではそのような前例はまったくないのだ。
          なぜなら対話にもっていくためには相手の上をいく力、つまり大きな軍を作らなければならないのだから・・・」

 

エミィはチーフマジンガーの思いが痛いようにわかる。しかし、どうしてもほかの方法がないのか。

エミィ「・・・あなたは間違ってる!」

 

それは自分に対する無力感への怒りでもあった。

 

チーフマジンガー「お嬢ちゃん!何度も言っただろ!これは戦争だ!きれい事ではない!」

 

そのとき爆音が外で響いた!

 

チーフマジンガー「なにっ!」
エミィ「きゃ!」

 

チーフマジンガーがとっさにエミィをかばう。

 

チーフマジンガー「何事だ!?」
部下「はっ!機動族と思わしき部隊が突如あらわれてあらゆるところを攻撃しています!」
チーフマジンガー「・・・本当に機動族なんだろうな!?」
部下「っは!間違いありません!」

 

エミィ「きっとリバースだわ!機動族がいきなりこんなところへ来れるはずないもの!」

 

そのとき部下が後ろからまっぷたつにされた。

 

部下「ぎゃあああああああ!」
チーフマジンガー「・・・ついにきたか・・・」

 

チーフマジンガーが魔岩剣を構えた。

 

エミィ「まさか!」

 

そこには不適な笑みを浮かべるロアが立っていたのであった。

 

エミィも思わず剣も構える。

 

チーフマジンガー「お嬢ちゃん、逃げなさい!」
エミィ「だめです!私も戦います!」

 

チーフマジンガーとエミィが構える中、ロアが口を開いた。

 

ロア「友として警告する・・・降伏しろ!さもなくば、おまえらは種族ごと崩壊するぞ!」
チーフマジンガー「残念だが、それだけはできん!」

 

チーフマジンガーはロアと同じ青眼の構えをした!

 

チーフマジンガー「お主ほどの男がなぜ・・・」
ロア「言葉は不要!あとは剣で語り合うのみ!」
チーフマジンガー「ふっ!私らはいつもそんなだったな・・・」
ロア「俺はあのときより遙かに実力を上げている・・・おまえの腕が落ちてないことを願おうか!」
チーフマジンガー「それは私の台詞だ!」

 

エミィが2人の戦いを見つめる中、二人は間合いを計っていた。

 

沈黙の闘争にエミィはただただ戦いを見つめるしかなかった。

 

二人とも汗が落ちる、窓の外には爆音。しかし、二人の間の時間は無音が制覇していた。

 

一撃で勝負が決まる。その重い空気はエミィはおろか、外から響く爆音さえも沈黙させたのだ。

 

そこに二人の目の前に瓦礫が落ちる。

 

刹那!

 

カキーーーーーーーーーーーーーン!!

 

二人とも剣を振り下ろした姿で止まった。
そして

 

 

チーフマジンガーが片膝をついた。

 

チーフマジンガー「っく!」
ロア「老いたなマジンガー!とどめだ!」

 

ロアが目の前に剣筋で魔法陣を描く。

 

ロア「古からの契約の名の下にロアが命じる!汝の地獄の業火ですべてを焼きつくさん!!」

 

ロアの詠唱で魔方陣の線が赤く燃え上がる!

 

ロア「出でよ炎龍!ファイアードラゴーーーーーーーーン!!!!!!」

 

巨大な炎龍がチーフマジンガーに迫る!

 

 

果たしてエミィは助かるのか?この戦いの運命は?

次回 ザ・グレイトバトルスペシャル 〜8〜 バトルコマンダー前編 「想い」