ザ・グレイトバトルスペシャル

プロローグ

古文書に曰く

「宇宙が生まれる前、神すら生まれていない時代、善の知脳と悪の知脳が存在した。
善の知脳は豊穣や発展を司る考えそのものであり、悪の知脳は破壊や混沌を司る考えそのものであった。
本来この二つの知脳は一体であったが、やがて「どちらが正しいのか」を決める事になったのである。
そこで2人はそのバトルフィールドとして宇宙という次元を創造し、互いに1つの肉体を作った。
そして、どちらが先にこの宇宙を制圧できるかを競い、勝ったものが優れているという事にした。
善の知脳はセイントブレインと名乗り、悪の知脳はダークブレインと名乗った。」

「やがて彼らは自分の能力を分け与えた神を創造し、自分の代わりを多く作り出した。
また、考えを両方持つ生命を創造し、宇宙全体にその種を蒔いた。
そして、2つの知脳は戦いを始めてしまったのである。この戦いの決着を知るものはいない。」



「人々はその戦いを偉大なる戦い ザ・グレイトバトル として語りついでいった。」


歴史年表にはこうある


第1次ザ・グレイトバトル(宇宙創造戦争)

セイントブレインとダークブレインとの戦い
宇宙を創造したきっかけとなった戦争 決着をしるものはいないが、後々の文献にセイントブレインの名前が出ず、
ダークブレインの名前が出るため、ダークブレインが戦争に勝ったという説があるが真実は定かではない。


第2次ザ・グレイトバトル(鉄球戦争)

鉄球神セイントスフィアと鋼鉄魔王ダークアイアンの戦い
戦いが数万年も続き宇宙を二分割するほどの大きな戦いと言われている。セイントスフィアが勝利した。
邪神龍などの多くの怪物を作った鋼鉄魔王ダークアイアンは地中深く封印されたと言われている。
考古学者らの推測によるとこの時代から真球、つまり完全な球体には魂が籠もると考えられており、
そのため鉄球で戦うということは、その時代における象徴を意味していたのではないかとされている。



第3次ザ・グレイトバトル(闘球戦争)

闘球王ガーディアンとヤミの戦い。
両神々が前回の大戦から反省し、戦いの代表を生命そのものにさせ、戦争をより小さい範囲に絞った。
真球すなわち魂の象徴をお互いに投げぶつけ合うことによってどちらが正しい魂かを判断する、
いわゆる闘球を使った戦いで勝者を決めることになった。この戦いで闘球王ガーディアンは勝利した。
炎のボール、力のプロテクター、光のペンダントを残し、闘球王ガーディアンは消えてしまった。
一部の説によると神の仲間入りを果たしガーディアンワールドという世界を創造したとされる。


第4次ザ・グレイトバトル(中世戦争)

魔王ダークブレインと伝説の勇者4人との戦い。
魔術師ザンエルが伝説の魔王ダークブレインを復活させたが、天から舞い降りた4人の勇者が
その魔王を倒したとされている。なお、ザンエルの行方、及び4人の勇者の行方及び名前は記されていない。





ロア「今日の勉強はここまでだ」
エミィ「ロア兄さん、結局最初の戦争の結末ってなんだったのかしら?」
ロア「さあな・・・ ただ一つだけ言える事がある」
エミィ「・・・なに?」
ロア「光あるところに影ある。そして、それは互いに表裏一体という言葉のとおり善悪もまた同一なのだ。
   我々は影の一族であるが善の心を忘れてはならない。」



ここはゼロ時空の中央大陸という場所のさらに裏の世界。
そこには影の一族が住んでいた。その一族を治める2人の兄妹。
兄をロア、妹をエミィと呼んだ。
兄ロアは武芸に秀でており、誰にでも優しくカリスマ的な存在であった
妹エミィは勉強熱心で軍学、政治から機械、医療などあらゆる部門の修得していった。
影の一族達は兄妹のあまりの優秀さに神の子孫ではないかと思ったくらいである。

ゼロ時空は名の通り、「何もない」という意味が記されており、資源の少ない場所であった。
表の世界は資源がそれなりにあるが、裏の世界は溶岩地帯が多く特に酷い土地だらけであった。
しかし、2人は影の一族をよく治め、平和に過ごしていたのである。



しかし、この二人はこれから起こるグレイトバトルに巻き込まれていくとは思いもしなかったのである…


次回 ザ・グレイトバトルスペシャル バトルコマンダー前編 「決別」





大きな戦いから徐々に小規模な勝負に、持ってこさせる理由にすごく納得しました!
他にも邪神龍のフォローまでされていてニヤリときました。


第1次ザ・グレイトバトルはダークブレインが勝者と考えます。
自分なりの解釈で神話っぽくにまとめてみました。

敗北したセイントブレインは一つの球に永久封印される。
しかし封印されて尚、光のオーラが零れ続け
正義の意思を繋ぎし生命を創造する『太陽』として存在するようになった。
そして、ダークブレインが勝利した無色な宇宙(勝手に色を設定)
は闇色に染められ、生命に悪の意思を密かに根付かし
彼もまた悪の意思を継承させる。



ちなみに、kopさんの解説によると
ガーディアンワールドっていうのは「シャッフルファイト」という
バンプレストのゲームの世界の名前。セイントブレインはオリジナルの名前です。
kopさんどうもありがとう御座いました。