「悪夢が存在したからこそ、平和を感じられるんだよ」

 

カオル
第三話【束の間の平和】

 

 

銃声が入れ替わり入れ替わり地下の銃撃練習場で響く。

「下手ー」

「下手ー」

「煩い、一般人とプロを一緒にするな」

バルスとイルスの言葉に薫が苛つきながらツッコミを入れる。
二人の言うとおり薫と緑は色々と外しまくっているから仕方ないのだが、
何となく馬鹿にされるのが嫌だった薫であった。
緑は疲れたのか息を切らしながら己の拳銃を見ながら言う。

「にしても拳銃って結構重いんですね。持つだけでも大変!」

「一体どんな暢気な世界で生きてたのよ、あんた達……。
 まぁ、数時間ぐらいすればすぐに慣れちゃうから安心して」

「すぐ慣れるって一体どんな育ち方したんだ、あんた」

ジュエルが呆れた口調で呟いた後、安心させるために言った言葉に対して
薫は銃で一回練習台に向かって撃った後額から汗を流しながらツッコミを入れた。
その質問に対してジュエルはこう答えた。

「裏世界で生きる為にムチュールの頃からスリや殺しやりまくってたけど
 もう少し具体的な説明が欲しいかしら?」

「……いや、いらない」

その説明を聞いて少し気分が悪くなった薫。
その時ガチャリと扉が開いて別の部屋で料理を作っていたレクオが入ってくる。
何気にエプロンが普通の白いエプロンなので、
薫はちょっとつまらないなと思ってしまう。
その心の声を聞いたのか、レクオはツッコミを入れながら用件を伝える。

「私はお笑い集団じゃないので期待しないでくださいね。
 それともうお昼なので私が直々に作ってあげましたよ。
 ……一人500ポケずつ払ってもらいますからね」

「金、取るのかよ!?」

「「取るのかよー!」」

レクオの言葉に薫が声を上げてそれを真似するようにバルスとイルスが無邪気に言う。
その反応に対してレクオが冗談ですよと言おうとしたら……

パーン!

ジュエルが隠し持っていた拳銃から銃弾が発射される。
その銃弾はレクオの真横に位置する壁に命中している中で、
ジュエルはニッコリ笑って言った。

「当然、タダよね?」

「……はい」

ジュエルさん、怖っ!!
その容赦の無さに薫は内心恐怖を覚えるのであった。
さすがのレクオも恐怖に負けたのか大人しくするしかなかった。
だが、その恐怖に気付かずに声をかける勇者が二人存在した。

「あのー、お料理って何ですかー?」

「ビビィ〜」

緑とセレビィの天然幼心コンビであった。
バルスとイルスもそれに驚いてか、声を出していない。
レクオは内心パニックだったがあくまでも冷静に答えた。

「と、トンカツセットですよ……」

「トンカツだって! かおるん、お肉好きだったよね?」

「……一応」

無邪気な緑の笑顔に、薫はかなり気力を奪われてしまう。色々な意味で。

 

 

同時刻、こちらはレオ・ウェン・ニャピィ。
彼らが今いるのは……ラーメン屋であった(爆)

「あでっ!」

「慌てすぎだぞ、ウェン」

チャーシューメンを食べていて口の中を噛んだウェンに対して
まだ注文が来ていないレオが呆れたように言う。
久しぶりだったから仕方ないッスよとウェンが文句を言う中、
ニャピィにとってこういう店は初めてなのか周りをキョロキョロ見ている。

「あの、この店には何時も来てるんですか?」

「何時もってわけじゃないが他の店に比べると多いな」

ニャピィの質問にレオは少し考えてから答えた。
美味い事もあるが、何よりも安いし。
内心そう考えるけれどあえて言わなかった。
自分の推理が正しければ彼女は……

「はい、ラーメン一丁!」

その時店員がニャピィのラーメン(レオが頼んだ)を机の上に置いた。
そしてそれを見たニャピィが一言呟いた。

「あの、どうやって……食べるんですか?」

ゴッ!!

ボケボケなその言葉にレオは柄に合わず机に顔面激突してしまう。
彼だけでなくほとんどの人が仰天してしまい、
水を拭いたりずっこけたりニャピィの方を向いたりとパニック状態。
ウェンは麺を噴出しそうだったが何とか堪えて食べ終わるとツッコミを入れる。

「あんた、ラーメンの食い方も知らんのスか!?」

「す、すみません。私が良く食べる麺類はスパゲティぐらいでして……」

「っておいおいおい! うそん、蕎麦、素麺も食ってないなんていわないでほしいッスよ!?」

「あの、それって何ですか?」

「麺料理じゃぁーーー!!」

完璧に漫才を繰り広げている二人に対して、
レオは気付かれないように溜息をつくと
その席から立ってニャピィの隣に移動する。

「え?」

「食い方教えてやるよ。腹減ってるだろ?」

「い、良いんですか?」

「これ以上ボケられるのはちょっときついからな」

それを聞いたニャピィは赤面してしまう。
その様子に小さい笑みを浮かべるレオ、
お前等カップルかよと思いながらチャーシューを食べるウェン。
出来るだけわかりやすく食べ方を教えるレオ、
それに従って戸惑いながらも食べていくニャピィ。
その時店の中にパラセクトとクサイハナが入ってくる。

「にしてもアイス売り場凄かったよなー」

「あのヨマワルも可哀想に……」

ヨマワル?
レオとウェンがそれを聞いて連想させたのはマヨ。
アイス買いに行ったから恐らくマヨだと思いながら、
食を進めている中で自分達の隣の席に座っているコンパンが手を振りながら二人を呼ぶ。

「ユウイチー! ノボルー!!
 こっちよ、こっち! 早くしてぇー!!」

「……ここは公用店内なのででかい声を出さないでください」

「あっ、ごめんなさい」

レオの注意に対してコンパンが謝る中で、
二人の男性はコンパンの取っておいた席に座る。
レオは漸く来た自分の激唐ラーメンを受け取るとそれを食べ始める。
その時隣の三人は注文を出すと話を始めた。

「にしてもケイコ、お前運が悪いなー」

「それ、どゆ事よ?」

ユウイチらしきパラセクトがニヤニヤ笑って言うのに
ケイコと呼ばれたコンパンは気に障ったらしく不機嫌そうに問う。
ユウイチはさっき起きたことを思い出しながら言う。

「ニョロゾがアイス売ってたんだけどよ、
 その近くでエネコロロとブーバーの喧嘩起きたんだけどそれが凄かったんだよ!」

「喧嘩ぁ!? それ、見物してて遅くなったの?」

「いや、俺達が来た頃には終わりかけてた。
 エネコロロの体当たりがブーバーに直撃してな、
 そのブーバー、怒って近くにいたヨマワルを持ってエネコロロ目掛けてぶん投げた」

ケイコの質問に答えるのはノボルと呼ばれたクサイハナ。
隣で説明を聞いていたレオはどのぐらい凄かったんだと思った。
その時ユウイチとノボルが変わりながらケイコに説明する。

「が、エネコロロはノーマルタイプ。
 幽霊タイプのヨマワルはスカッと通り抜けちゃって
 その代わりにアイス売り場に見事直撃!」

「その店の店長は勿論切れたけどよ、
 エネコロロとブーバーはすかさず逃げた。
 だーかーらーヨマワルが代わりに捕まって
 アイスの代わりにぶんぶんぶんぶん回されてたってわけ」

「アイスって回すものじゃないでしょーが。
 どーしてそのヨマワルが回されたのよ」

「何でも餅みたいに伸びるアイスみたいでな。
 そのアイスのもっちりしたとこをサービスする為に回してたらしいんだよ。
 あっ、なんかドントルマって言ってた」

「でもあのヨマワル、ご愁傷様……」

ケイコのツッコミに対してユウイチが説明すると、
悲鳴が物凄かったと呟きながらノボルは心の中で合掌する。
その会話を聞いていたウェンは苦笑しながら言う。

「ま、まさかマヨさんじゃないッスよね……?」

「実際見ないと分からん。ってお前等、もう食べ終わったのか?」

「はい。あまりにも美味しかったからつい……」

ケプと小さなゲップをしてしまいニャピィは思わず二人を交互に見る。
レオとウェンはそれに苦笑してしまい、ニャピィは耳をタレ下げてしまう。
レオは売ったら相当な額だなと思いながら食べるのを続ける。

「待ってろ。すぐに食い終わる」

そう言って激唐スープを一気に飲んだ。

 

 

 

一方どうでもいい脇役三人組が話していたアイス売り場では……。

「はいはいはーい! アイスの代わりに只今ヨマワル回してまーす!!」

「いぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
 おぉねぇがぁいぃだぁかぁらぁやぁめぇてぇぇぇぇぇぇ!!!!」

ブラックスマイルをかましているアイス売り場の店員ニョロゾは、
ヨマワル……レオの予想通りマヨは足と思われる部分を棒に括りつけて
それを物凄い勢いでグルグルグルグル回していた。
ハッキリ言ってマヨにとっちゃ絶叫マシーンそのもの。
自分はとばっちり受けただけだっていうのにこの仕打ちは無いだろと思っていたら、
一人のジャガムがニョロゾに話しかけてきた。

「話は聞いたよ。そのヨマワル、喧嘩のとばっちり受けてアイスを台無しにしたそうじゃないか。
 だからってそんなに回すのは良いとは思えないよ?」

それは銀色の首飾りをつけたニャースで、
ニョロゾはマヨを回すのを止める。
助かったと思いながらマヨはニャースの顔を見てレオを連想する。

(なんや、レオにどことなく似てるやんけ。
 にしても首飾り高そうやなぁ……。こっちは消息品買うので精一杯やっちゅーの)

内心毒を吐いていたらニャースが己のサイフから札束を取り出して、
それをニョロゾに渡しながらこう言った。

「このお金とヨマワル交換してくれないかい?」

「喜んで!!」

うわっ、現金!!
マヨを含めた見物人が一斉に同じ事を考えてしまう。
その時ニョロゾがマヨをつかみとるとそれをさっさとニャースに渡す。
ニャースはマヨを受け取ると着いてこいと言ってマヨと共にここから動いていく。

「あー、まだ目が回っとる……。
 にしてもニャースはん、わいを助けてくれてありがとさん」

「別に構わないよ。ただ君の絶叫が煩かっただけだし」

「そ、そうなんでっか……」

相当悲鳴を上げていたのか、自分は。
マヨはニャースの言葉を聞いてそんな事を考えてしまう。
その時ニャースがマヨの方を振り向いて言う。

「僕はフルード、ヨマワルは?」

「わいはマヨや。よろしゅうたのんます」

挨拶しながらマヨはフルードという名前がどっかで聞いたような感じを覚える。
どこやったかなぁと考えていたらフルードは近くの噴水に座ると、
ある写真を取り出して眺める。

「にしても一体彼女は何処にいるんだ……」

「うっわ、めっちゃ美人やんけ。あんさんと釣り合うんかぁ?」

「……酷い事言うね、君って」

マヨの言葉にフルードが少し傷ついたように言う。
いや、事実だし……と答えようとしたが止めた。
姐さんじゃあるまいし、人がショック受けるのは好きじゃない。
メニーが聞いたら確実に冷凍パンチが飛んできそうだが
マヨは気にせずに写真に写っている女性を横から見た。
それはピカチュウ族の女性で銀色のティアラとルビーのついたネックレスを装備している。
……美人は美人なのだが綺麗というよりも可愛い系に近い。
正直言ってマヨにとっちゃ好みのタイプではなかった。
まぁ、そんな事はどうでもいいのでマヨはフルードに質問する。

「この人、どこの金持ちや?」

「君知らないのか!?
 このゴールドサン王国の姫……ソレイユ王女であると同時に、
 僕のフィアンセとなる女性だよ!!」

「…………… ………………………… ……………え?」

待て。ちょっと待て。今、何と言った?
フィアンセの方は自分の事じゃないので別にどうでもいいのだ。
問題はその前に言った写真の女性の正体の方だ。
“ゴールドサン王国の姫”と“ソレイユ王女”……、
要するにこいつとソレイユ王女は結婚する事になっている。
色々と困惑や驚きが頭の中を巡ってしまっているマヨに
フルードは勘違いしたのか、呆れたように溜息をついて言った。

「君、僕みたいな奴が彼女と結婚出来ないと思ってるだろ?
 残念ながら僕は普通の一般人じゃないんだよ」

「……と、いうと?」

別に信じてないわけじゃないのだが聞いておいて損は無いだろうと思い、
マヨは勘違いされたのを訂正しないまま尋ねる。
そして返ってきたのは予想外すぎるとんでもない答えであった。

「君にだけ特別に教えよう。僕はイカロス会社社長の弟フルードさ」

「はぁ!?」

マヨはその言葉に対して大きな声を上げてしまう。
それを聞いて反応した人々が二人に顔を向けるけれど、
すぐに無視して立ち去っていく。
フルードは自分が社長の弟と言う事実に驚いていると思っているのだがそれは違う。
マヨは“イカロス会社の関係者”である事に驚いたのだ。

「し、社長の弟……ってマジすか、あんさん……」

「あぁ、本当さ。パンドラ兄さんが強引に決めた結婚なんだけど彼女、美人だからね〜」

情報ありがと、フルード君。
しかも話さなくてもいい場所まで話してくれた。
マヨはフルードを煽てれば調子に乗るタイプだと判断すると、
続きを言わせるように口を開こうとしたその時だった。

「フルード様、一般人相手に何を喋っているのですか?」

ドキッという音が内心聞こえる感じがしながらも、
その声に反応した二人は顔を己達の前に向ける。
そこにいたのは鋭い目つきでマヨを睨むハッサムがいた。
……マヨは知らないがこのハッサムはさっきまでメニーと話していたレサハだ。

(き、気がつかんかった……。このハッサム、唯のSPやあらへんな。
 ガーディアンズ……それも上位クラスに所属しとるで、こいつ。
 初めて見る奴やけど、あの馬鹿トリオよりは手強そうやな……)

マヨが冷静に分析していると、
フルードはまたもそれを勘違いしてしまい
呆れたようにレサハに向かって言った。

「レサハ……、僕が何を喋っても君には関係無いだろ?
 それに君の登場のせいで彼が怯えてるじゃないか」

「このヨマワルは全く怯えていませんよ。この目は戦士に近い目をしています。
 恐らく俺の戦闘能力を分析でもしていたのでしょう。
 ……それとあなたは口が軽い、よって機密を言う可能性も高いので関係はあります」

「相変わらず硬い頭だ……。
 そんなに僕が信じられ「あんさん、唯のSPやあらへんやろ」
 ……マヨ?」

レサハに対してフルードが反論しようとしたら、
マヨがやけに落ち着いた声で彼の声を遮った。
その言葉に対してレサハは表情を変える事無くマヨに向かって言った。

「どうやら……フルード様とは違う環境の者みたいだな」

「そうやなかったら姐さんに地獄の特訓されへんわい!!
 まっ、あんさんも相当きっつい生き方しておったんやろ?
 ハッサムである事と隠しておるけど分かるで〜。
 戦士としての力量が思いっきしな……」

マヨはそこで自分が失言した事に気がついた。
だが言ってしまったからにはもう遅い、
相手がその言葉に気がつかないことを祈るだけだ。
それを聞いたレサハから返ってきた答えはというと……

「面白い男と知り合いましたね、フルード様」

「あ、え!?」

いきなり話を振られてしまったフルードは相当動揺している。
恐らく話しに全く着いていけれなかったのだろう。
マヨはちょっとホッとする中でレサハは人知れず溜息をついて言う。

「まぁ、それはどうでもいいことです。
 ところであのお方とはお会い出来ましたか?」

「いや、ソレイユ王女にはまだ会えてないよ」

フルードから返ってきた答えにレサハの目元が一瞬だけ歪んだのをマヨは見逃さなかった。
こいつがいない時に助けてもらってよかったと考えていたら、
自分達のいる噴水を囲むようにそれぞれが好き勝手に進んでいる人込みの中で
……思い切り誰かに睨まれた気がした。
いや、「気がした」んじゃない。実際「睨まれた」んだ。
しかも睨んだ相手は一瞬しか見えなかったがマヨは自分にしか聞こえないように呟いた。

「姐さん……?」

間違いなくメニーだ。
だがどうして自分を睨んだのだろう?
マヨがそんな事を考えていたら一瞬でそれは破壊されてしまった。

ビュンッ!!

人込みの中から飛んでくるのは数個の星……「スピードスター」だ!
明らかにこっちに向かっているそれに対して
一番早く反応したのはレサハで咄嗟にフルードを庇うように彼を抱きしめると
マヨを盾代わりにスピードスターの方に体を向けた。

「ちょっと、わいを殺す気ぃ!?」

マヨが声を上げてじたばた暴れても無駄だった。
そして、マヨにスピードスターが激突……するのだがスピードスターの方が消えた。

「え? あっ、スピードスターはノーマルタイプの技やからわいには通じんのか……。
 ってか今の絶対姐さんや! ってか姐さんの殺しの相手が誰か分かったわい!!」

「黙れ、マヨ。そいつが誰かは知らんが裏路地に誘い込むぞ。
 こっちも向こうもここでは戦いづらい……。
 まっ、あいつだったらそんなの無視してやってくれるだろうがな」

騒ぐマヨに対してレサハは小声でマヨとフルードにのみ聞こえるように言う。
姐さんにはそれ絶対通じないってマヨが考えていたら、
「あいつ」という単語を聞いて不思議に思った。
それに対してフルードも疑問に思ったのかレサハを見上げて問う。

「あいつって誰だ、レサハ」

「今は後にしてください、フルード様」

そう言うとレサハは二人を持ったまま「こうそくいどう」でその場から離れる。
フルードとマヨが悲鳴を上げているが全く気にせずに、
周りに目を配りながら走っていると見慣れた存在が目に入った。
それと同時にその存在から「こうそくいどう」を使っている自分へと体当たりが食らわされる。

「ぐっ……!?」

多少怯むけれど鋼タイプも混じった自分には幸いダメージは深くなく、
そのまま裏路地へとスライディングするように逃げ込む。
そして奥の方に行くと乱暴にマヨとフルードを投げ捨てた。

「ぎゃぁ!? あーもう、今日は踏んだり蹴ったりや〜!!」

「いでで……。おい、レサハ! 僕を投げ捨てるなよ!!」

マヨが泣き声を出す中でフルードは地面に打ってしまった腰を摩りながらレサハに怒鳴る。
だがレサハは二人に顔を向けずに正面に体を向けながら、
マヨに向かって言った。

「マヨ、フルードを持って逃げろ。
 ……フルードを狙っている殺し屋が次期に来る」

「って、ぼくぅ!?」

フルードは自分が狙われている発言を聞いて声を上げる。
それを聞いたマヨは呆れて溜息をつくとフルードに説明すると
レサハの方に顔を上げて殺し屋が誰かを教える。

「あんさん、アホか。完璧にあんさんを狙っておったで。
 ……あっ、そうそう。多分殺し屋はわいの姐さんや。
 姐さん、仕事の時はほんまに怖いから気をつけい!」

その直後、レサハとマヨの耳に聞き覚えのありすぎる女の声が聞こえてきた。

「マヨ、そいつには言わなくても分かってたわよ。
 さっき私がぶちかました電光石火でね」

それを聞いたマヨは「エッ」と声を上げて固まってしまい、
フルードはその状態のマヨを必死で揺さぶる中で
レサハは声の聞こえた方に顔を向けるとそちらに己の左手を向けて言う。

「まさかターゲットがフルードだったとは思わなかった。
 我が兄弟弟子、氷瞬のメニー……!」

「嘘つきは女の敵よ? 疾風のレサハ」

レサハが彼女を呼ぶと同時に何処からともなくメニーが現れる。
二人はそのままにらみ合うように対峙する、
どちらも動こうとしない中でフルードは不思議がり呟く。

「……な、何で二人とも動かないんだ?」

「ちゃう。先に動いた方がやられるって本能的に感じ取ってるんや。
 姐さんはめっちゃ強い、その姐さんが動かないって事は……あいつはめっちゃ強いって事や!」

「一応レサハは僕のボディーガードの一人なんだけど……」

マヨが二人の様子を見て分析した結果を話した後、
フルードがポツリと言葉を漏らす。
だがマヨにとっちゃ相当どうでもいいので彼は声を上げる。

「そこはどうでもえぇわ!
 にしてもこの後どうすればえぇかなぁ。
 ……下手にあんた連れて逃げたらわいが姐さんに殺される」

「そ、そんなに酷いの?」

「鬼婆や。あの人の特訓は地獄そのものや……」

真っ青になって呟くマヨにフルードも怖くなったのか、
厄介な相手に目を付けられたと呟いた直後であった。

「さっきからうるさい!!」

ゴガシャァァァ!!

「NOOOO!!」

メニーの電光石火のスピードを利用した冷凍パンチがマヨに激突した。
その勢いでマヨは壁に衝突するとそこで凍り出して、完璧に動けなくなる。
フルードがそれに怯えてしまう中で、戦闘のスイッチはついた。
レサハが高速移動の効力が残ったままメニーへと攻撃してきたのだ!

「メタルクロー!!」

「おっと!」

ガッキィン!!

鋼の爪の攻撃に対してメニーは己の爪でガードするが、
向こうの方が固いので素早く受け流すと
ジャンプしてレサハの背後に回って、技を発動する!

「ばくれつパンチ!」

本来なら命中率50%だがこの至近距離なら決まったか!?


スカッ


……外れました。
メニーはそれに驚く事も無く、周りを見渡すと己を囲むようにレサハの大群がそこにはあった。
「かげぶんしん」を使って避けたのだとメニーは理解すると同時に
レサハの大軍は彼女に攻撃を仕掛けてきた!

『いわくだき!!』

己のその拳を使って悪タイプであるメニーをほぼ同時に殴った!!

「ぎぃやぁーーーーー!!!!」

だが聞こえてきた悲鳴はメニーとは違っていた。
それを聞いたレサハは慌てて攻撃を止めると、
己+影達の「いわくだき」を食らったのは……

「フルード!?」

自分がガードしなければいけないニャースのフルードであった。
何故こうなったのか理解出来ないでいると、
思わぬ攻撃が彼に走ってきた!

「レサハ、これでエンドよ!」

ドドゴォォォォォ!!!!

レサハの真下からメニーは体当たりするように地面から飛び出てきたのだ!
咄嗟にフルードを「みがわり」で使った後、
素早く「あなをほる」を使ってレサハの攻撃が済んだと同時に自分も攻撃したのだ!!
宙には浮かばなかったものの、その攻撃がきいたのか数歩引くとメニーに向かって言う。

「ぐふっ! 腕を上げたな、メニー……!!」

その言葉を聞いたメニーは口元に爪を当てるとペロリと舌で軽く舐めながら答えた。
その時レサハがメニーの空いてた手から何かが投げられた事に気がつかない。

「生きるか死ぬかのサバイバルをしてたから嫌でもあがるわよ。
 さて、あなたも死にたくないでしょ?
 そのニャースのお坊ちゃまを捨てて逃げても私は追わないから安心してよ」

完璧にフルードだけが目当てともいえるその言葉に対して、
レサハは痛む体に鞭を打ってメニーに気付かれないように
小さい動きで舞うように動きながらそれに対して言った。

「悪いが、それは無理だな……。
 こいつは社長にとって大切なお方なのだから……」

「あらそう。それじゃ死んでもらいましょうかしら」

メニーはそう言って口元につけていた手を離して技を発動としたその時だった。

「ギガドレイン」

何処からともなく聞こえたその言葉は技となり、
メニーから多くの体力を奪い取った。

「なっ……!?」

突然の攻撃にメニーは技を発動できず、怯んでしまう。
その直後、裏路地の死角ともいえる端っこに存在した
黒紫色の泥水が少しずつ盛り上がりながら喋り始める。

「油断大敵だな、殺し屋メニー」

そう言い終わると己の鋭い目つきでメニーを睨みつける。
それはベトベトン、ベトベトンのベディだったのだ。
ベディがギガドレインを出したのだと瞬時に分かるとメニーは毒を吐く。

「気配が無さ過ぎよ、あんたは……。
 伏兵としちゃやりすぎなんじゃないの?」

その言葉に対してベディは鼻で笑うと、こう言った。

「バレバレだったら意味無いだろ?
 ……それにダブルバトルは2対2が基本だ」

ベディがそう言いながらも目線をメニーから物陰に後ろに隠れているマヨに変える。
実は先ほどメニーが投げたのはナシのような木の実……「ナナシの実」
これは氷付けになったジャガムを氷から開放する効力を持っている為、
ある意味自業自得で凍ったマヨを元に戻したのだ。
……ただしナナシの実を食う時は気をつけよう、硬いくせにすっぱいのだから。

「あら、こっちはバレバレだったのね。後で扱かないと」

メニーはクスクスと笑いながら言うと同時に、
マヨが半分青ざめた表情で彼女の隣へとフワフワ移動する。
ベディもそれに合わせるようにレサハの隣へとズルズルと移動する。
ついでにフルードは只今レサハの近くで一人鼻血出して気絶しています。

「ちょっとあんた達! 何をやってるのよ!?」

その時、塀の上から女性の声(&少量の香水の匂い)が聞こえてきた。
その声を聞いたマヨがゲッと声を漏らした。
メニーはそれを聞き逃さずレサハとベディから目を離さず、問う。

「マヨ、知ってるの?」

「アイス屋で喧嘩してたエネコロロの声や……!
 あいつのせいでわいはニョロゾのオヤジにグルグル回されてたんやで〜!?
 ちょっとは謝れ、アホォーーー!!!!」

相手を喧嘩していたエネコロロと勝手に決定させて一人怒鳴りまくるマヨ。
勿論それは隙だらけで二人は見逃さなかった。

「はがねのつばさ!」

「がんせきふうじ!」

レサハは己の羽を広げると猛スピードでマヨに体当たりしようと動き出し、
ベディは地面を一部破壊するとマヨの真上から岩を落とす!!

「うわっ! まもる!!」

マヨはベディの「がんせきおとし」を食らわない為に、
素早く「まもる」を使用してその攻撃を防ぐ。
だがこっちに迫ってくるレサハには対応出来なかったが、
代わりにメニーが素早くレサハの前に出て応戦する!

「つばめがえし!」

命中率絶対のその攻撃にレサハははがねのつばさを与える事無く食らってしまうが、
彼が鋼タイプで防御力が高いせいでメニーのつばめがえしはそれほどダメージを与えられなかった。
素早くメニーとレサハはパートナーの隣に戻ると両者共ににらみ合うのだが……

「戦闘止めなさいよ、馬鹿男ども!
 もう時間来てるんだから早くルビーを探すわよっ!!」

塀の上から……マヨの言ったとおりあの時喧嘩していたエネコロロが飛び降りてくる。
その言葉に反応したレサハは素早くフルードを脇に抱えると、
それが合図となっていたかのようにベディとエネコロロも裏路地から逃げるように移動する。
その早さにメニーは体が追いつかず、思わず声を上げる。

「レサハ!?」

「おいこら、エネコロロー! 謝れ、ボケェー!!」

「言ってる場合じゃないわ、さっさと獲物を追うわよ!」

マヨの文句に対してメニーが素早く制してレサハ達を追おうとしたら、
彼女の頬を何かがかすめた。

「え?」

己はそれに痛みは感じなかったが、小さな氷の刃だったと言う事に見逃さなかった。
その時自分と違って氷の刃を受けまくっていたマヨが声を上げて説明する。

「いでっ! 姐さん、これ“あられ”や! しかも超広範囲タイプやで、絶対……!!」

「言われなくても分かってるわ。これはソレイユ姫どころじゃないわね」

メニーは自分が氷タイプでよかったと思いながらレサハ達を追う為に歩き出す。
マヨはソレイユ姫と言う言葉でフルードの事を思い出して
あられにダメージを食らいながらもマヨはメニーについていきながら話しかける。

「あっ、そうや。歩きながらでえぇから話す事あるんやけど、えぇでっか?」

「OKよ。愚痴だったら凍らせてあげるけど」

「こんな状況でやったら死んでしまいますわっ!!」

メニーの言葉にマヨがツッコミを入れる中で、
ゴールドサン王国城下町にはあられの嵐が吹き荒れていく。

 

 

「おいおい、何処の誰だよ。フィールド技使った馬鹿は!」

その光景に対して教会の中で漸くセカンドの説教から逃れられたニニは窓の外の光景に声を上げる。
あられによって出来た大吹雪はあまりにも異常で、
もしも外に出たら傷が出来まくるのは目に見えている。
ニニはフィールド技使った奴に会ったらボコると考えていたら
隣で眺めていたサードが声をかけてきた。

「お前の知り合いじゃねぇのか?」

「氷タイプは一人いるけどあいつはニューラだ。
 わざわざフィールド技を使うタイプじゃないし、
 ここはゴッズ区域でもある、多分ガーディアンズだ」

それにここまで広い範囲で使う奴じゃない。
ニニはサードに説明した後、急いでニニ2号の下に行くと話し始める。

「今の内に行くぞ、2号」

「ニニ、良いのですか?」

「寧ろ今だから良いんだよ。
 ガーディアンズの思惑通りかも知れないが……乗るのも良いだろう」

「分かりました」

ニニ2号はそれを承知すると何処からともなく拳銃を取り出す。
アイテムカプセルから出したのだとニニは考えると、
自分もアイテムカプセルを取り出す中でセカンドが声を上げる。

「だ、駄目です!!」

「お前の意見はもう聞かん。2号、お前はここで待ってろよ」

「分かっています。それとこれをお使いください」

セカンドをあっさりスルーしたダブルニニ。
ニニ2号がニニに渡したのは自動式拳銃モーゼルHScでこの状況には嬉しい代物だ。
しかもセミ・オートマチックタイプで下手な乱射が起きる心配は無い。
予備弾入りのアイテムカプセルも受け取ると
ニニは己のアイテムカプセルから自分が着れるサイズの防弾チョッキを取り出して身につける。

「多分バレンタイン部隊じゃない。
 恐らく……クリスマス部隊だろうな。
 あいつ等の部隊とは今回始めて会う事になるから、
 拳銃と俺の技だけで潰せるとは思えんな。
 2号、早急に他のメンバーに報告しておけ。
 ゴッズとの戦いもありえるかもしれないからそこら辺も言っておけ」

「何故ゴッズが関わってくるのですか?」

「ゴールドサン王国は表向きには中立的国家に思われてるが、
 裏じゃゴッズとしっかり関わっている。
 寄付って形で税金の一部をゴッズに回しているぐらいだから
 イコール、ゴッズにとってガーディアンズにやられたくない物があるかもしれない。
 それだけのこった」

ニニはニニ2号の質問に答えるとセカンドの静止の声も聞かずに教会の外へと出ていった。
セカンドは驚きと戸惑いを隠せないまま、声を途切れ途切れに出す。

「何故……何故……あの、フォースが……」

「セカンド、落ち着け。今は逃げ遅れた人たちの非難を最優先だ。
 神様もお前が悩むよりはこっちを望んでいるよ。
 おい、2号とやらはどうするんだ?」

混乱状態になっているセカンドを宥めたあと、
サードは携帯電話を取り出しているニニ2号に話しかける。
ニニ2号は携帯電話を使う前にサードの質問に答えた。

「レオ達に報告してから貴方達の手伝いをします。
 場合によってはここを根城にして戦闘をやらせていただきます」

「……りょーかいっと」

サードは来るであろう惨劇を予想して少しブルーになってしまった。

 

 

「了解。今から俺も出る」

ニニ2号からの会話を終わらせて、電話の電源を切る。
レオチームもラーメン屋に出ようとした直後、
あられの吹雪にやられて出るに出られない状況と化していたのだ。
だが報告を受けた後のレオの様子は変わった。

「ウェン、お前はここに残ってニャピィ……いや、王女殿下のガードを頼む。
 俺は今からガーディアンズの排除およびあられを発動している奴の顔を拝みに向かう。
 その間、回復アイテム準備はしておけよ」

レオが粗方指示を出す中でニャピィはその言葉に驚愕して声を上げる。

「ど、どうして私を王女と?!」

「最初からバレバレだ。まぁ、今は気にするな。
 それとウェン、バイクや車はあられの影響で使えないのは分かってるよな?」

レオは簡単に答えるとウェンに問う。
その質問に対してウェンは元気に答えた。

「分かってるッスよ!」

「だったらここで大人しく待ってろよ!」

そういうとアイテムカプセルを使って外にいた時と同じマントを身に付ける。
そのまま回転式拳銃(ダブルアクション)ワルサーP38を右手に持ち、
ラーメン屋からあられが出まくっている外へと出て行った。
他の客が呆気に取られている中でウェンが呟く。

「人間……じゃないッス。ジャガム兵器のレオ、出ちゃったッスね」

「え? あのそれってどういう意味ですか?」

「言ってしまえばあの人は武器の扱い方がかなり高いって事ッス。
 あのマントの下、四次元かと思うぐらい武器色々入ってるんスよ……」

「……嘘」

「マジ」

ニャピィはウェンとの会話で、自分がとんでもない人物と一緒にいた事を思い知らされた。

 

 


「凄い吹雪だね、かおるん」

「吹雪と言うには相当危険だと俺は思うんだが」

窓の外で起きているあられの大吹雪に人間二人は意外にも肝がすわっていた。
ジュエルを通してニニ2号からの報告を受けたのだが
彼ら二人は何も出来ないのでジュエルとレクオが扉近くでガードを行う事になった。
バルスとイルスに混じってセレビィが飛び回って遊んでいる中で
薫は窓の外を眺め続けていたら、何か凄いモノが見えた。

「……ん?」

「かおるん、どうしたの?」

「今、フリーザーが見えた気がした」

遠めだったけれどクリスタルみたいな体を持つ鳥だったからフリーザー以外にありえない。
こんなに早い段階でフリーザー登場するとは予想していなかった薫だったが、
緑は何を思ったのかボケをやってくださいました。

「あのド○○○○○ルの?」

「それは伸ばしが無いだろ! フリーザーは伝説のポケモンの一種だ!!」

「そうなの!? でもさ、そんな凄いポケモンがどうしてここにいるの?」

「俺が知るか」

緑の質問に薫はそう答えると窓を勢い良く開いた。
あられが部屋の中に入ってきて二人の体を切っていく。
薫の突然の行動に驚いた緑は声を上げてしまう。

「うわぁ!? かおるん、どうして開けたの!?」

「……なんでフリーザーがここにいるか確かめに行くだけだ。
 あいつが原因でこの吹雪になっているかもしれないからな。
 あぁ、そうだ。セレビィも連れていきたいんだが良いか?」

「良いけど……本気なの?」

「あぁ」

不安そうな緑の顔を見ないように窓の外の光景から顔を背けない薫。
その時セレビィがこっちに近づいてきて薫の肩に止まった。
どうやらこの子も一緒に行く気まんまんで止めても無駄なようだ。
薫は訓練の時に使った自動式拳銃ベレッタM1922を持ち出して
窓から外に出るとフリーザーが飛んでいった方向へと向かう。

「あっ、かおるん!?」

それを見た緑は慌てて窓から外に出て薫を追いかける。
バルスとイルスはその行動をバッチリ目撃すると
何も言わずにジュエルにこの事を知らせる為に動き出す。

 

 

「黄金の太陽は氷に包まれてしまうのか?」

 

 

次回【氷の中の攻防戦】

 

 

後書き


作者「第三話もこれまた長い!!」
レサハ「もう少し加減して書けないのか?」
ベディ「同意だ。それに後半部分は必要無いだろ」
ロコナ「全くナムカプ小説とどう繋げるつもりかしら? あっ、あたしはエネコロロのロコナよ〜」
作者「……煩いよ、【ピーーー!】部隊!!」
レサハ「それはともかくとして、今回から暫くどのチームがどうなっているのかを書くのだろう?」
作者「あっ、うん。こっからは分岐が多くなると思うから武器や行動方針も描いていくつもり」
ロコナ「あんた、完璧に……」
作者「ん?」
ロコナ「2chのバトロワパロに影響されちゃってるわね」
作者「グホォ!!」
ベディ「クロスオーバーが好きだからって見ていいとは限らんぞ」
作者「う、う、う、うるせぇ!!」
レサハ「さてとそれじゃそれぞれの状況をお伝えしよう」


殺し屋姐さんと不幸幽霊コンビ
メニー
持ち物:アサルトライフルSIG 550(アイテムカプセル)
状態:多少の体力疲労、戦闘にはまだ問題無し
行動方針:レサハ達を追い、フルードを殺す
マヨ
持ち物:毒ナイフ(アイテムカプセル)
状態:多少の体力疲労、あられダメージを受けている
行動方針:メニーについていく。
現在地:裏路地

ニニ
持ち物:モーゼルHSc、防弾チョッキ、救急箱(アイテムカプセル)、その他(アイテムカプセル)
状態:健康、あられダメージを受けている。
行動方針:敵の排除、出来れば仲間と合流。
現在地:教会前

レオ
持ち物:ワルサーP38、手榴弾×5、ナイフ×2、スタンガン、ジャガム捕獲専用ボール×3
状態:健康、あられダメージを受けている。
行動方針:敵の排除、あられ発動ジャガムの捜索。
現在地:ラーメン屋前

ッスッス煩い奴とバレバレ変装お姫様
ウェン
持ち物:ワルサーPPK、軽トラの鍵、救急箱
状態:健康
行動方針:レオが戻るまで待つ、ニャピィを守る。
ニャピィ(ソレイユ姫)
持ち物:無し
状態:健康
行動方針:レオが戻るまで待つ。
現在地:ラーメン屋

影が薄い主人公組

持ち物:ベレッタM1922
状態:健康、あられダメージを受けている。
行動方針:フリーザーを追う。

持ち物:無し
状態:健康、あられダメージを受けている。
行動方針:薫を追いかける。
セレビィ
持ち物:無し
状態:健康、あられダメージを受けている。
行動方針:薫についていく。
現在地:ジュエル宅前


作者「今はこんなところですな♪」
ロコナ「うわっ、上機嫌……」
ベディ「拳銃の種類については辞書使ったらしいぞ」
レサハ「そこまで拘るか、普通?」
ベディ「……手榴弾のも見ていたぞ、こいつは」
レサハ「その努力を別のとこに任せと言いたい」
ベディ「同意だ」
作者「そこ! うるさいっ!!」
ロコナ「それじゃ次回【氷の中の攻防戦】お待ちくださいな〜♪」
作者「せ、台詞取るなぁー!!」



更新が大変遅れてごめんなさい。
がめついレクオでも天然キャラにはかなわない、
天然キャラは時に最強キャラになりうる存在です。
ラーメンの食べ方を知らないニャピィに私もレオと同じようにコケました。
ゴールドサンを読んだときには、昔のポケモンアニメOP『OK!』にある
ゴールデンサン・シルバームーンを思い出しました(なつかしぃ〜)
ポケモンに合わないようなマジな兵器が揃ってますね(スマブラでも武器使うし。まっいっか)
ワルサーP38といえば某ドロボーを連想します。
超個人的ですが、銃器より刀や格闘の方が好みです。
2ch関係には完璧お手上げです。